『ですぺら』(多分)公式ブログ

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『ですぺら』ブログ−小中千昭×安倍吉俊×中村隆太郎−

第10回
ロケハン日記第2弾 江戸東京たてもの園

new -2010.01.25更新


今回は『ですぺら』の舞台、大正時代の雰囲気を味わうべく
江戸時代から昭和までの東京の建築物を移築・復元し、
展示している「江戸東京たてもの園」に行ってきました。

個人的にオススメなのは、
大正・昭和初期に活躍し、二・二六事件で倒れた
政治家・高橋是清邸でしょうか。
是清が撃たれた部屋も精緻に復元されており、
歴史好きな人ならグッとくるものがあります。

他にも異世界へ飛ばされそうな雰囲気のある
商店から居酒屋、農家、茶室まで
施設はバラエティに富んでいます。
約7haと園内の敷地が広いので
ぶらぶら散歩するだけでも楽しめます。

江戸・明治・大正・昭和を、写真や映像で見るのではなく
自分の足で歩き、触って肌で感じることができます。
「ですぺら」を通じて大正時代に興味を持たれた人は
一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

◆「江戸東京たてもの園」HP= http://tatemonoen.jp/
[開演時間・4-9月:9:30-17:30/10-3月:9:30-16:30/休園日・毎週月曜日]
[JR中央線武蔵小金井駅からバス5分(小金井公園西口or江戸東京たてもの園下車)
  西武新宿線花小金井駅からバス5分(小金井公園西口下車)]

高橋是清邸
▲二・二六事件の現場ともなった高橋是清邸
昭和4年建立の銭湯
▲異次元に引き込まれそうな雰囲気満点の銭湯
 昭和4年建立、タイル絵なども豪華です


第9回(連載第七話)
「十二階天塔の黒猫」

-2010.01.09更新


『ですぺら』−小中千昭×安倍吉俊×中村隆太郎−

華やかな欧風文化が浸透し
民権運動、女性の社会進出が始まり
破滅へとひた走る足音も響き始める
そんな大正時代、混沌の「浅草十二階」を舞台に、
未来を覗く男と少女を描いた
ちょいと不思議なお話――それが「ですぺら」

女性の社会進出も活発になった大正時代。
「ですぺら」にも男装の美人記者が登場です!
婦人誌の創刊や、新聞の婦人欄の登場もあって
当時、結構存在していたみたいですね。

その記者と「男」との会話によって
男が恐れているのは
大正の終わりに起きる
「地震」そのものだけではなく、
「その後」も含まれていた……
ということが判明した第七回。

地震後、男とあいんを待つ運命とは?
折り返し地点を過ぎて、連載もそろそろ佳境です。
次回もお楽しみに。


第8回
INTERVIEW 根津典彦(Gスクエア)

-2009.12.29更新


『ですぺら』−小中千昭×安倍吉俊×中村隆太郎−

今回はスタッフインタビュー第2弾。
デザイン担当の根津さんにお話を聞いてみました。

Q  「ですぺら」での仕事の内容を教えて下さい。
A  最初は自分がどんな役割を果たせばいいのか、分からなくて悩んでいた時期もあったんですけど、戦艦ポチョムキンをポンと置いたのと、いろいろあって日章旗を置いた回。あれでOKとなったときに、ここまでやっていいんだと分かった気がしますね(笑)。
結構投げっぱなしというか(笑)、好きなようにやらせてもらっています。特に2見開き目は、こういうテキストとイラストがきたから、小ネタをこう仕込む、みたいなキャッチボール感が楽しいですね。

Q  デザイン上で、苦労されていることはありますか?
A  1見開き目と2見開き目とでどれぐらい関連性をつけるか? という点が難しいですよね。あとは大正時代の資料、写真は簡単に手に入るものでもないですし、入手できたところで、それが誌面上で上手くはまるかどうか? というのはまた別ですから。その兼ね合いも難しいところです。

Q  ただ2見開き目に関しては、担当編集の自分も小中さんも、「根津さん任せた!」という感じが次第に強くなってきていますよね(笑)。
A  勝手にキャッチとかもどんどん入れていますからね(笑)。小中さんのテキストと安倍さんのイラストがどんな形でくるのかわからないので、毎月ドキドキしていますけど、楽しみでもあります(笑)。自分は歴史に詳しいわけではないので、毎月原稿を読んでいて「こういう事実があったんだ」と面白く読めている部分もありますし。

Q  その大正という時代にはどんな印象をお持ちですか?
A  う〜ん……。大正時代って短い年数で、明治や昭和のような目立ったアイコンもないけれど、文化とか身の回りにあるものからしても、やはり今の我々と繋がっている、意外と身近な時代なんだなと。あと、明治時代の頑張っている感じでもないし、昭和初期の戦争へひた走る感じでもない。どっちでもない感じ……色々なものが混然としているところが、面白いですね。

Q  改めて「ですぺら」で面白いと感じられている点は?
A  個人的には、小中さんの出される宿題、ややマニアックなネタに、誌面のデザインでどう頑張って応えていくかという部分ですかね(笑)。あと「lain」からイメージするような、SF的な要素が「ですぺら」では冒頭以降あまり出てきていないので、今後物語がどこに向かうのか楽しみだし、そこが見どころだと思います。


第7回(連載第六話)
「三角二階の片隅にて」

-2009.12.10更新


『ですぺら』−小中千昭×安倍吉俊×中村隆太郎−

華やかな欧風文化が浸透し_
民権運動、女性の社会進出が始まり_
破滅へとひた走る足音も響き始める_
そんな大正時代、混沌の「浅草十二階」を舞台に、
未来を覗く男と少女を描いた_
ちょいと不思議なお話――それが「ですぺら」

先月号に引き続き未来を知っている、
知ってしまえる「男」が、悲劇を回避しようと
食い下がるけれど……という連載第6回。

今回登場したのは大杉栄と南天堂。
大杉栄は、その著書の一部がこちらから
確認することができます。
「青空文庫」作家別作品リスト:大杉栄 ページ↓
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person169.html

南天堂はアニメージュ1月号のP130にもあるように
現在でも同名の書店が建っているようです。

震災や空襲などで、跡形もない建物もあれば
面影を窺い知ることができる建物もある。
近くて遠い、遠いようで意外と近い大正時代。

次回はどんな人物と舞台が登場するのか?
特別企画ともどもご期待ください。


第6回
「ですぺら」スタッフ陣 ロケハン日記

-2009.11.25更新


物語の舞台であり、連載第1回目にも登場した稜雲閣。
大正時代の浅草を代表する高層建築であり、
映画や小説で度々取り上げられてきた有名な建物ですが
関東大震災で一部が崩落、その後取り壊し工事が行われ、
今や跡形もありません。

その再現模型が「江戸東京博物館」にあると聞き
スタッフ総出で取材に行ってきました。
……連休のど真ん中、家族連れやカップルで賑わう
博物館へ男5人で行ってきました……。

が、迫力ある稜雲閣の模型や、他にも大正時代の
東京をうかがい知ることができる資料や展示物に、
テンションも上昇。大はしゃぎで写真を撮ってきました。

さらにその後、浅草へ移動。
稜雲閣跡地を見物後、大正時代に思いを馳せながら
大いに餃子を食べビールを飲んできたのでした。

ただ飲んだだけではなく、稜雲閣の模型や跡地の
印象も鮮明なうちに、安倍吉俊×小中千昭×
デザイン担当根津典彦(ジースクエア)の3人による
「ですぺら」連載折り返し記念座談会も収録。

対談は2010年1月9日発売のアニメージュ2月号の
特別企画(←申しわけありません、一ヵ月延期となりました)にて
掲載予定です。果たして取材の成果はどう出るのか!? 
対談ともども、今後の展開も楽しみにお待ちください。


◆東京江戸博物館= http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/
[開館時間・9:30〜17:00/休館日・毎週月曜日]
[JR総武線両国駅より徒歩3分 都営大江戸線両国駅より徒歩1分]

浅草十二階こと「稜雲閣」の再現模型
▲浅草十二階こと「稜雲閣」の再現模型は
 1/10スケール、全高6メートル。デカいです
かつて「稜雲閣」があった場所
▲かつて「稜雲閣」があった場所は
 現在はパチンコ屋になっていました。
 東京タワーと東京スカイツリーとあわせて
 東京3大タワーと呼ばれているらしいです


第5回
「銀幕の彼方より」

-2009.11.10更新


『ですぺら』−小中千昭×安倍吉俊×中村隆太郎−

華やかな欧風文化が浸透し
民権運動、女性の社会進出が始まり
破滅へとひた走る足音も響き始める
そんな大正時代、混沌の「浅草十二階」を舞台に、
未来を覗く男と少女を描いた
ちょいと不思議なお話――それが「ですぺら」

あいん、遂に銀幕デビュー!

というわけで、
ページからはみ出す勢いで(実際にはみ出す人も珍しい)
熱く小中千昭さんも語ってくれたが、
現在もその名を残す映画会社が次々と設立され、
数々の名作と表現者が生まれつつあった大正時代。
「映画」は大正から昭和の娯楽の王様となっていく。

気になる“其の日”なるキーワードも登場。
大正時代で、浅草十二階とくれば……。
2人は“其の日”をどう迎えるのか?
そして未来を覗き、変えることもできるのか?
……などと重いテーマも見えてきたような気がする第5回。
折り返しとなる次号は特別企画付きでお送りする予定。お楽しみに。


第4回
INTERVIEW 安倍吉俊

-2009.10.25更新


『ですぺら』−小中千昭×安倍吉俊×中村隆太郎−

今回の更新では「ですぺら」イラスト担当の
安倍吉俊さんにインタビューしてみました。

ずらずらっと並べられているのは
連載開始前に描かれた設定画の数々。
見たことがあるキャラもそうでないキャラも
そして「あいん」の姿も見受けられますが、
「ですぺら」の世界はどのように創られていったのでしょうか。

Q 「ですぺら」で苦労している点と楽しい(手応えを感じている)ポイントを教えて下さい。
A 苦労している点は、まず自分に課している事ですが、すでに手の内にあるものだけでは描けないようなものを描く、という事を目標にしているので、どこか自分の限界を引き上げるような所まで描ききる事が大変です。楽しい点は、世界をひとつつくっている、と感じられる点です。

Q 大正時代という設定ですが、時代考証などはやっぱり大変ですか? また資料に当たっている際に発見などはありましたか?
A 時代考証に関しては、僕自身の歴史の知識はほとんどあてにならないので、ひたすら資料と睨めっこの状態です。幸か不幸か正確な資料があまりなく、例えば 浅草十二階のような有名な建物さえ、内部の様子が分かる写真資料がほとんど見つからなかったり、写真も モノクロで細部が分からなかったりするので、資料を 頼りにしつつ、ある程度想像を挟み込む余地がある事は僕にとってはありがたいです。
 あまり正確な資料があって、そこから外れる事ができないような題材のものだと、資料の引き写しになってオリジナリティを入れる余地がなかったりするので。
 発見は、僕が考えていたよりも大正時代というのは昔ではない、というか、現在と繋がっているのだと分かった事です。古ぼけたモノクロの写真でみる大正時代はいかにも昔という感じなのですが、それは写真自体が古いのであって(印画紙の経年劣化という意味でも、写真技術自体が古いという意味でも)そういう古い写真と延々睨めっこをしていると、だんだん古さを補正して、当時の風景がそのまま見えるような気がしてくるのですが、そうして見える大正時代というのは、建築やデザインや生活など、古いは古いのですが、「何故そうだったのか」が察せられる程度の古さで、手が届く感じがしたり、逆に新しかったりして面白いです。
 建築に関して言えば、当時の洋風建築の方が今造られているものより洗練されている気がします。

Q すでに物語に登場したキャラも、これから登場するキャラも、日の目を観ないかもしれないキャラもいるかと思いますが、お気に入りキャラなどはいますか?
A まだデザインの段階なので、動かしてみないと分からないですが、女性記者、黒いコートの男あたりが面白そうです。

Q あいんを最初に描く際に苦労された点、そして「れいん」との違い・関連性について教えて下さい。
A あいんについては、最初は、大正時代に偏在している玲音、というようなイメージを入り口にして、そうなんだけどそうではない、キャラクターとして固めてゆきました。
 もう僕の中にはあるていど『あいん』像ができているので、イメージが固まっていなかった頃どう考えていたかを思い出すのは難しいですが、最初に話を聞いた時には、『黒猫』と『座敷童』のようなイメージが漠然と浮かんでいたように思います。黒猫のイメージはリボンとして残っていますね。


第3回
「電気娘対戦車隊」

-2009.10.10更新


『ですぺら』−小中千昭×安倍吉俊×中村隆太郎−

華やかな欧風文化が浸透し
民権運動、女性の社会進出が始まり
破滅へとひた走る足音も響き始める
そんな大正時代、混沌の「浅草十二階」を舞台に、
未来を覗く男と少女を描いた
ちょいと不思議なお話――それが「ですぺら」

 あいん、戦車相手に大暴れ、の巻。

「戦車」はご存じのように、第一次大戦で使用され、
日本でも、この頃には何台か入手して研究が進められていたみたい。

電気を操り、機械にめちゃ強い。
あいんは対戦車戦にめっぽう相性が良かった――というだけではなく彼女を「視る」ことが
出来る人間と出来ない人間がいた、というのがこの第四話のミソであったように思うが、
はてこれは何を意味するのかは、次回以降をお楽しみに。


第2回
「浅草異譚」

-2009.09.11更新


『ですぺら』−小中千昭×安倍吉俊×中村隆太郎−

華やかな欧風文化が浸透し

民権運動、女性の社会進出が始まり
破滅へとひた走る足音も響き始める

そんな大正時代、混沌の「浅草十二階」を舞台に、
未来を覗く男と少女を描いた
ちょいと不思議なお話――それが「ですぺら」


主人公――相も変わらず首から上が描かれない――があいんを置いて浅草・瓢箪池で一人散歩していると、見覚えのある人物と出会う。その“神経質そうな男”こそ大正?昭和の文豪・芥川龍之介だった……。

芥川はアゴに手を当てたポーズでも有名な、今更こんな所で説明するまでもない文豪。大正の初期から文学家として活動を開始し、昭和2年に没しているわけだから、まさに大正を代表する作家だろう。

そんな文豪と偶然と出会った主人公の男――そう言えば名前も未だ判明していない――とあいんの関係について触れられていたのが、連載第3回「浅草異譚」の見どころだったかもしれない。
彼と彼女、2人の正体と関係とは? そして次回は2人が、どんな大正時代の人々とすれ違うのだろうか……。

「青空文庫」
※芥川龍之介作品はここからでも読めます。ご参考までに


第1回
まずは冒頭の挨拶など

new-2009.08.12更新


“『ですぺら』−小中千昭×安倍吉俊×中村隆太郎−

連載第2回目が掲載されるアニメージュ9月号。
その発売日にあわせて、ようやく編集部発『ですぺら』
ブログをスタートさせることができました。

これから、『ですぺら』はどんな人が作っていて、
どんな過程を毎月作られていっているのか、
あいんが出会う人々や大正時代の息吹など
お伝えできたらなと思っておりますです。
今後どうぞよろしくお願いします。


第0回
「ですぺら」とは!?

new-2009.08.11更新


安倍吉俊×小中千昭×中村隆太郎という『lain』の
メインクリエイターが集結し、新たな物語を紡ぐ。

『ですぺら』というタイトルは、大正時代のダダイスト
(既成の秩序や常識に対して否定や破壊、虚無を行う「ダダイズム」の心棒者)であり、
詩人でもあった辻潤の散文詩のタイトルからの引用。
Desperado=ならず者、という意味合いも含まれていそうだ。

『ですぺら』は辻潤が生きた大正時代、1922年=大正11年の日本
――大正デモクラシーなど民権運動などの動きが起こり、
現代にも通じる科学技術や思想が動き出した時期であり、
関東大震災が起き、軍部の思想的暴走が始まる時期でもある――
を舞台に、「あいん」と呼ばれる不思議な少女と、
彼女が作った「未来を覗く装置」、
そして大正に生きた様々な人々を描く


「ですぺら」とは?


安倍吉俊×小中千昭×中村隆太郎という『lain』のメインクリエイターが集結し、新たな物語を紡ぐ。

『ですぺら』というタイトルは、大正時代のダダイスト(既成の秩序や常識に対して否定や破壊、虚無を行う「ダダイズム」の心棒者)であり、詩人でもあった辻潤の散文詩のタイトルからの引用。
Desperado=ならず者、という意味合いも含まれていそうだ。

『ですぺら』は辻潤が生きた大正時代、1922年=大正11年の日本−−大正デモクラシーなど民権運動などの動きが起こり、現代にも通じる科学技術や思想が動き出した時期であり、関東大震災が起き、軍部の思想的暴走が始まる時期でもある−−を舞台に、「あいん」と呼ばれる不思議な少女と、彼女が作った「未来を覗く装置」、そして大正に生きた様々な人々を描く

プロフィール

プロフ画像@安倍吉俊

安倍吉俊

安倍吉俊
あべよしとし●イラストレーター。
漫画集『回螺』、画集『核層宮』発売中。代表作:『serial experiments lain』、『NieA_7』、『灰羽連盟』、『TEXHNOLYZE』
◆サイト「AB'sHOMEPAGE」
◆ブログ「Ablog」

プロフ画像@小中千昭

小中千昭

小中千昭
こなかちあき●特殊脚本家。
代表作:『serial experiments lain』、『TEXHNOLYZE』、『神霊狩-GHOST HOUND』
◆サイト「Alice6 Chiaki J. Konaka's Web」

プロフ画像@中村隆太郎

中村隆太郎

中村隆太郎
なかむらりゅうたろう●アニメーション演出家。
代表作:『serial experiments lain』、『キノの旅』、『神霊狩-GHOST HOUND』

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